その日、「新宿駅西口の交通公告に空き枠が出た」という最新情報を得た入社2年目の彼は、新宿のビジネス街に立っていた。クライアントを回って帰社すると、担当不在で資料だけを置いて来た企業から問い合わせが入っている。「出稿したいのですが」。知名度のある建材メーカー、新宿の自社オフィスからは目と鼻の先だ。電話をするまでもなくすぐに訪問すると、「もう社長確認が取れていますので。明日朝正式発注しますから」。そして翌日、新規のクライアント企業様から発注をいただいたのだった。
新規営業と聞くと、難しさを感じるかもしれない。しかし、こんな始まり方もある。彼は、交通広告を皮切りに、雑誌広告やマークの仕事を矢継ぎ早に提案、受注した。クライアントは大手企業だが、ちょうど広告のパートナー企業を探しているタイミングだったのだ。さらに同社の別部署・人事の担当にも、彼はコンタクトを取った。すると採用にも課題があるという。「自ら動く」の姿勢が、次々とチャンスを呼び込んだ。

人事部門では、採用課題を解決するために何をするかが議論された。相談を受けた彼は「高校生向けの入社案内」を提案した。これまでは、親や先生に薦められての入社が多く、それでは長続きしない、だからこそ高校生が自分で読めるパンフレットが必要なのだと訴えた。一方、大学生向けの施策も必要だった。社名は知っていても、自分の就職先にするという意識がないという課題。特に、電気・機械系の理系学生の人材確保が難題だった。そこで、大学の「学食トレイ」に、しかもターゲットとなる理系学生に特化した学食だけにセグメントした広告を提案した。彼は、媒体選定からクリエイティブまで全て、クライアントから任された。

提案したものの、実は仕事が途中で立ち消えになりそうな瞬間があった。高校生向けの入社案内は、クライアント自身、これまで作ったことがなく、どう作るべきか明確な答えがない。当社主導で進めるも「これで良いのだろうか」とクライアント自身が自問してしまうタイミングが何度もあった。しかし、彼は「御社には絶対に必要です」という信念を繰り返し説いた。そのリーダーシップが功を奏して、ついに完成。彼は制作過程をこう振り返る。「インタビューを通じて、社員の方ご自身に“企業の成長を支えている”と実感してもらえる瞬間を作り出すことができました。採用という目的だけでなく、インナーの活性化にもつながるコミュニケーション機会になったと思います。」

提案したものの、実は仕事が途中で立ち消えになりそうな瞬間があった。高校生向けの入社案内は、クライアント自身、これまで作ったことがなく、どう作るべきか明確な答えがない。当社主導で進めるも「これで良いのだろうか」とクライアント自信が自問してしまうタイミングが何度もあった。しかし、彼は「御社には絶対に必要です」という信念を繰り返し説いた。そのリーダーシップが功を奏して、ついに完成。彼は制作過程をこう振り返る。「インタビューを通じて、社員の方ご自身に“企業の成長を支えている”と実感してもらえる瞬間を作り出すことができました。採用という目的だけでなく、インナーの活性化にもつながるコミュニケーション機会になったと思います。」

大手企業の採用コミュニケーションの仕事を任せていただいたことを通じて、彼は「企業にとって良い採用、学生にとって良い就職」とは何か、を考えるようになった。これから広告業界を志す方々へのメッセージとして、彼はこう語る。 「採用する側の思いと受ける側の思いが本当に合致してこそ『成功』と言える、と改めて感じました。大学生の皆さんには選択肢が無限にあります。その中で自分が一番頑張れることって何だろう?としっかり考え、自分に合った企業に進んでほしいなと思います。その中で自らの力で開拓する挑戦の気持ちが強い方には、きっと伝創社も合うと思います。これを読んでくださった皆さんと切磋琢磨できる日を楽しみにしています。」